真面目に生きることを諦めた理由

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「まともに働いて得る小銭じゃ人生は買えねえぞ…!」

この言葉、アカギという漫画で、ちゃんと働いている主人公アカギに対して言い放ったサングラス石川のセリフ。

普通、ちゃんと働いている人間に対して言うセリフじゃないし、

そもそも働いている人間に「いつまでも遊んでんじゃねぇ…!」て言い放つのもおかしい。

 

と、色々ツッコミたくなるようなページなんだけど、

最近になってようやくこの石川が言ってたことがわかってきた気がする。

 

もちろん賃金だけの収入で家を建てたり子育てしたりして、何不自由なく暮らしている人たちは、おそらくたくさんいる。

だけど俺は、賃金だけでは生きれない側の人間だった。

 

ただ真面目に働いているだけで自分一人が生きるのに十分なお金は一応手に入るが、

働き続けることで精神が崩壊する可能性があることをこの社会人生活で2回学んだ。

もちろん精神が崩壊すればその仕事は続けることができなくなる。

つまり生きられないのである、不思議なことに、真面目に生きているだけなのに、真面目に生きるほど死んでしまうのだ。

 

俺が思う「真面目な生き方」とは、

無駄遣いせずに、世間のルールにしたがって、賃金だけの収入で生きる人のこと。

でも俺の場合それをすることができない。

 

真面目に生きることで死を選ぶぐらいなら、

真面目に生きないことで生き続ける道を選んだ。

というか、生きるために後者を選ばざるをえなかった。

 

俺は他の人よりも真面目だと思うし、

実際周りからも真面目だとよく言われる。

でも実際は真面目じゃない。

普通じゃない考えをたくさん持っているし、

普通の人は持ってはいけない行動力をいくつか持っている。

無駄遣いはあまりしないけど、世間のルールに従う気は毛頭ないし、賃金以外の収入だっていくらでも欲しい。

 

普通の人間のフリしながら虎視眈々と狙っている。

いずれ自由を手にするまでは。

死ぬまでに一度は手に入れてみたい。

ひょっとしたら死んでから手に入るものかもしれないけど。