アニメ「おそ松さん」の5話目で、六つ子たちは同級生の結婚式の帰りに夜歩きながら結婚について語っていた。
十四「もっと粘りたいと思わないのかな?」
トド「え?」
十四「だって、世の中にはたっくさん女の人がいるわけでしょ?できるだけ出会って、一番良い相手をみつけたいよね。」
カラ「わかるー!今すぐ選ぶんじゃなくて、可能性をMAXまで広げた上でのベストな選択をしたいよな。」
トド「世界中で一番良い相手だったから結婚したんでしょ?」
十四「そんな好きなんだ?」
トド「うん、だって結婚したんだもん」
十四「そっか」
という会話がある。
この話に2つ異論がある。
十四松が言ってた「できるだけ出会って一番良い相手をみつけたい」というこの発言はすごくわかるし、実際自分も昔思っていた。
だけど、歳を重ねるにつれてそんなことを思っていられなくなる。
時間は有限で、自分が生きている間に少しでも親しくなれる異性と果たして何人出会えるか?と考えたら、意外と出会えない。
そして20代・30代・40代となっていくうちにどんどん魅力がなくなっていく。
結婚できる可能性がどんどん下がっていく。
2つ目の異論は、トド松の「世界中で一番良い相手だったから結婚したんでしょ?」。
これだけ聞くとすごい綺麗だけど、現実的に言い換えれば妥協した相手。
"一番良い相手"を探せば探すほど、どんな異性に出会っても相手の嫌なところを少しでも見る度に「この人は自分の一番の相手じゃないかも、次に出会う人が一番の可能性もある」というように考えてしまい、永遠に結婚できない。
結婚において、一番良い相手を選ぶという行為は、自分の歯車に合う相手を探すこと。
でも自分の歯車に合う相手は絶対に存在しない。誓ってもいい。
探すべき相手は、歯車の形を柔軟に変えることができる人。
そして自分も柔軟に歯車の形を変えることができること。