幼稚園の頃、先生が全園児に、

「"将来の夢"の絵を描いてください」

と言ったイベントがあった。

その絵は最終的に卒園アルバムに載って全園児の家族に渡されるほどの重大なものだった。

 

しかし自分は何も描けなかった。

当然、夢が無かったからだ。

園児ながらに苦痛なイベントだった。

他の園児達は「お花屋さん」だの「ケーキ屋さん」だの「パイロット」だの、

すぐに色々描いていてるのを横で見ていて、

 

自分は普通とは違うのではないか?

と5才ながらに悟った。

 

それからは大きくなるにつれて無理矢理夢を持とうと思った。

適当に夢を考えてそれに向かって努力しようとしても中途半端に終わってしまう。

すると「これは本当に自分が持ちたい夢なのだろうか?」と考える。

これを繰り返していた。

 

結局夢を持たないまま大人になって今に至っている。

 

でも下記の漫画を読んで、

「夢は無理に持たなくてもいいんだ」

と思うようにした。

 

夢を持つことができなくてもきっと自分は大丈夫なんだと、

夢を持たない事は罪ではないと、

初めて報われた気がした。